文献詳細
特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法
Ⅰ.泌尿器科処置 【導尿】
19.球部尿道から膜様部尿道へのカテーテルの挿入が困難な患者です。カテーテルの種類,手技のコツなど,どのように対処すればよいでしょうか。
著者: 山口聡1 小山内裕昭1
所属機関: 1北海道社会事業協会富良野病院泌尿器科,尿路結石治療センター
ページ範囲:P.66 - P.68
文献概要
尿道カテーテル挿入時に,最も留意しなければならない点は,尿道狭窄の存在と医原性の尿道損傷である。高度の尿道狭窄が存在していれば,カテーテルの挿入自体が不可能であるし,軽度の尿道狭窄の場合は,いろいろな工夫でカテーテルの挿入を試みなければならない。しかしその際は,当然のことながら,尿道狭窄をきたしている部位での尿道損傷のリスクがかなり高くなる。一方,尿道狭窄がなくても,乱暴な尿道カテーテルの挿入により容易に球部尿道には損傷が生じる。
参考文献
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