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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科61巻4号

2007年04月発行

特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法

Ⅱ.泌尿器科手術 A.体外衝撃波砕石術(ESWL) 【体外衝撃波砕石術(ESWL)】

32.体外衝撃波砕石術(ESWL)を施行中の患者です。術中に疼痛が顕著になりました。どのように対処すればよいでしょうか。

著者: 荒川孝1 江村正博2 松下一仁3 服部一紀1

所属機関: 1国際医療福祉大学附属三田病院泌尿器科 2筑波大学医学部腎泌尿器科学・男性機能科学 3北里大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.107 - P.108

文献概要

現在新たに購入できる体外衝撃波砕石術(ESWL)用結石破砕機は,業者側の説明では原則として無麻酔で使用できるとされる。焦点領域が小さくなったこと,接触するウォータークッションが大きくなり人体に接触する面積が大きくなったことが疼痛軽減効果を高めている。しかしながら,無麻酔でも可能というだけであり,実際にESWL施行時に患者が疼痛を訴えることはよく遭遇する事象である。疼痛の感じ方は患者それぞれで異なり,相当な圧力値でさえもまったく疼痛を訴えないこともあるし,逆に最低圧レベルでいきなり疼痛を訴える患者も存在する。痛みのために圧力レベルを下げてESWLを施行し,その結果,良好な破砕効果が得られなければ本末転倒となる。事前に坐薬や鎮痛薬の注射で疼痛管理をするか,患者が疼痛を訴えてから同薬剤を用いるかが問題となる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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