文献詳細
特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法
Ⅱ.泌尿器科手術 B.尿路内視鏡手術 【経尿道的内尿道切開術】
35.経尿道的内尿道切開術を開始した患者です。狭窄が高度で,狭窄部の奥がどうなっているかわかりません。どのように対処すればよいでしょうか。
著者: 岡村菊夫1
所属機関: 1国立長寿医療センター泌尿器科
ページ範囲:P.116 - P.119
文献概要
経尿道的内尿道切開術の成績を左右する要因として,(1)狭窄の位置(振子部尿道,球部尿道,膜様部尿道),(2)狭窄の原因(外傷性,炎症性,医原性),(3)狭窄の距離(<2cm,2~4cm,4cm<),(4)狭窄箇所の数,などが挙げられる。術前の逆行性尿道膀胱造影や尿道鏡,場合によっては順行性膀胱造影,膀胱瘻からの内視鏡検査などによって,狭窄部の評価を念入りに行っておくことが重要である。
参考文献
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