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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科61巻4号

2007年04月発行

文献概要

特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法 Ⅱ.泌尿器科手術 B.尿路内視鏡手術 【経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)】

43.経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)を施行中の患者です。経尿道切除時にある程度注水しないと前壁の膀胱腫瘍がうまく見えず,逆に注水すると切除ループが届きません。どのように対処すればよいでしょうか。

著者: 庭川要1

所属機関: 1静岡県立静岡がんセンター泌尿器科

ページ範囲:P.133 - P.135

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前壁にある膀胱腫瘍を経尿道的切除(TUR)すべく切除筒を挿入して,膀胱内の観察を始めたところ,膀胱虚脱時は膀胱の皺襞のため腫瘍が見えず,十分に観察できる程度に膨らますと切除ループが届きにくく感じて戸惑うことは,経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)を覚え始めの時期によく遭遇する問題である。しかし,遭遇する時期が手術を覚え始めの頃であったとしても,その解決の奥は深い。

 筆者は,勤務施設の性質上,卒後4~6年の泌尿器科レジデントと一緒に仕事をしている。いわば中堅ともいえる彼らがTURBTの術中に困惑することは意外に多く,筆者が口や手を出すことも少なくない。また,筆者自身が未だに困ることもある問題である。

参考文献

1)鳶巣賢一・村井 勝(編):Urologic Surgeryシリーズ12.膀胱の手術.メジカルビュー社,pp16-21,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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