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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科61巻4号

2007年04月発行

文献概要

特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法 Ⅱ.泌尿器科手術 C.腹腔鏡下手術 【後腹膜鏡下腎尿管全摘除術】

57.後腹膜鏡下腎尿管全摘除術を施行中の患者です。すでに腎茎の処理も終了し腎周囲は剝離され,腎は遊離した状態です。尿管下部の剝離も進み,腸骨動脈より下方まで剝離が終了しました。尿管下端から膀胱へかけての処理をどうすべきか迷っています。どのように対処すればよいでしょうか。

著者: 宮嶋哲1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.174 - P.175

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後腹膜鏡下腎尿管全摘除術を施行中で腎は遊離され,尿管下部の剝離も腸骨より下方まで進んでいる。腎尿管を体腔外へ摘出するとともに,膀胱部分切除術のステップが残されている。基本的には,開創術と同様に体位変換後に,下腹部に斜切開を加えて手術を続行することになるが,尿管の剝離距離が長ければ,このステップも展開が容易になる。現在,尿管下端の処理については議論の余地があり,多施設での検討が必要な状況である。

参考文献

1)El Fettouh HA, Rassweiler JJ, Schulze M, et al:Laparoscopic nephroureterectomy:results of an international multicenter study. Eur Urol 42:447-453, 2002
2)Hattori R, Yoshino Y, Gotoh M, et al:Laparoscopic nephroureterectomy for transitional cell carcinoma of renal pelvis and ureter:Nagoya experience. Urology 67:701-705, 2006
3)Gill IS, Sung GT, Hobart MG, et al:Laparoscopic radical nephroureterectomy for upper urinary tract transitional cell carcinoma:the Cleveland Clinic experience. J Urol 164:1513-1522, 2000
4)Kurzer E, Leveillee RJ, Bird VG:Combining hand assisited laparoscopic nephroureterectomy with cystoscopic circumferential excision of the distal ureter without primary closure of the bladder cuff―Is it safe? J Urol 175:63-68, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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