文献詳細
特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法
Ⅱ.泌尿器科手術 C.腹腔鏡下手術 【腹腔鏡下腎盂形成術】
58.腹腔鏡下腎盂形成術を施行中の患者です。腎盂形成法の決定に悩んでいます。どのように対処すればよいでしょうか。
著者: 宮嶋哲1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部泌尿器科
ページ範囲:P.177 - P.180
文献概要
開腹手術と同様に狭窄部を切除して腎盂を再吻合するAnderson-Hynes法1,2)のほかに,狭窄部を縦切開してから尿管軸に対して水平方向に縫合するFenger法3)も行われている。このほかに,交差する腎動脈分枝血流を温存するために腎外腎盂前面に移動変位させて固定するHellstroem手術4)がある。小児症例を除き,従来の開腹による腎盂形成術の適応となる症例はすべて腹腔鏡下腎盂形成術の適応である。その適応については,現在,日本EE学会泌尿器腹腔鏡手術ガイドライン委員会でガイドラインを作成中である。
参考文献
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