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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科61巻4号

2007年04月発行

特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法

Ⅱ.泌尿器科手術 D.開腹手術 ■上皮小体の手術 【上皮小体摘除術】

61.上皮小体の手術を施行中の患者です。術中に反回神経を切断してしまったことが判明しました。どのように対処すればよいでしょうか。

著者: 小出卓生1

所属機関: 1大阪厚生年金病院泌尿器科

ページ範囲:P.188 - P.189

文献概要

上皮小体の手術時に留意すべき点は,(1)上皮小体の位置異常や過剰腺に伴う手術の不成功および原発性も含め過形成を単一腺腫と判断し不完全な治療結果に終わること,(2)上皮小体の近傍を走行する反回神経損傷による嗄声に代表される反回神経麻痺,の2点である。(2)の反回神経損傷は,十分な注意を払っていると稀な手術合併症であり,筆者の経験でもほとんどないが,反回神経切断時の対処法を述べる。

参考文献

1)武市宣雄,土肥雪彦,夜陣紘治:反回神経・喉頭神経損傷.阿曾佳郎・他(編):内分泌外科―標準手術アトラス.インターメルク,p87,1992
2)牛尾浩樹:癌浸潤せる神経の処理ならびに神経移植.内分泌外科 2:301-307,1985
3)Ezaki H, Ushio H, Harada Y, et al:Recurrent laryngeal nerve anastomosis following thyroid surgery. World J Surg 6:342-346, 1982

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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