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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科61巻4号

2007年04月発行

特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法

Ⅱ.泌尿器科手術 D.開腹手術 ■腎の手術 【根治的腎摘除術】

64.経腹的に左腎摘除術を施行しようと考えている患者です。イレウスになるケースを経験しています。それを予防するための術中の注意点について悩んでいます。どのように対処すればよいでしょうか。

著者: 戸澤啓一1

所属機関: 1名古屋市立大学大学院医学研究科腎・泌尿器科学分野

ページ範囲:P.194 - P.196

文献概要

経腹的腎摘除術の術後イレウスの合併頻度は報告により差はあるものの,おおむね1.5~2.5%程度とされている。

 イレウスは,大きく腸管の器質的な変化によって生じる機械的イレウスと,腸管を支配している血管・神経の障害により腸管の運動障害をきたして生じる機能的イレウスの二者に大別される。経腹的腎摘除術の術後に認められるイレウスの大半は,機械的イレウスの1つである単純性イレウスと,機能的イレウスの1つである麻痺性イレウスである(表1)。

参考文献

1)飯泉達夫:術後イレウス.臨泌 55:296-298,2001
2)吉田 修(監),荒井陽一,松田公志(編):新泌尿器科手術のための解剖学.メジカルビュー社,pp101,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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