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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科61巻4号

2007年04月発行

特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法

Ⅱ.泌尿器科手術 D.開腹手術 ■腎の手術 【根治的腎摘除術】

68.経腰的腎摘除術を施行した患者です。術直後よりドレーンから血性の排液が1時間に150ml程度流出しています。全身状態は問題なく,血圧もやや低い程度です。止血のための再手術の判断は何を目安にするのでしょうか。

著者: 土谷順彦1

所属機関: 1秋田大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.209 - P.212

文献概要

経腰的腎摘除術を行ったのち,通常,後腹膜腔にドレーンを留置して手術を終える。十分に止血を行っても,術直後にはドレーンから血性の排液が多少なりともみられるが,設問では150ml/時の血性排液がみられている。患者の血圧がやや低い以外は全身状態が良好であるため,保存療法を続けているが,現時点で何をすべきか,このままの出血が続いた場合,何をもって再手術による止血を判断するかが問題である。

参考文献

1)川村泰一,米村 豊:ドレーン出血.消化器外科NURSING (2005秋期増刊):140-147,2005
2)American College of Surgeons:Advanced Trauma Life Support:Instructor Manual. 6th ed. Chicago, 1997
3)柿沼敏行,大友康裕:特集 大きく転換するショック治療―ケーススタディとQ & A―循環血液量減少性(出血性)ショック例.救急・集中治療 17:261-266,2005
4)日本外傷学会,日本救急医学会(編):外傷初期治療ガイドライン.へるす出版,東京,2004
5)寺田泰蔵,岡田保誠,坂本哲也:特集 第一線医師・研修医・コメディカルのための新・輸液ガイド.第4章.ベッドサイドですぐ役立つ水・電解質および栄養輸液とその管理の実際.ショック患者の輸液療法.メディカルプラクティス (2006年臨時増刊号):195-205,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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