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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科61巻4号

2007年04月発行

文献概要

特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法 Ⅱ.泌尿器科手術 D.開腹手術 ■腎の手術 【腎尿管全摘除術】

69.尿管腫瘍のために高度な水腎症を呈している患者です。腎尿管全摘除術を行いましたが,長期間の水腎のためか腎は周囲組織と強固に癒着しており通常の剝離は困難です。どのように対処すればよいでしょうか。

著者: 白木良一1

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部腎泌尿器外科

ページ範囲:P.213 - P.215

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水尿管を有する尿管腫瘍例に対する腎尿管全摘除術に際し,長期間の水腎のためか腎は周囲組織と強固に癒着している。通常の剝離が困難なケースは尿管腫瘍だけでなく,良性疾患でも結石の嵌頓,子宮内膜症や後腹膜線維症による長期の尿管通過障害などでも,同様に尿管の外科的剝離に難渋する場合がある(図1)。

参考文献

1)安達高久,南 英利,池本慎一,他:膵癌原発と考えられた転移性尿管腫瘍の1例.泌尿器外科 16:887-890,2003
2)梶原 充,松原昭郎,碓井 亞,他:腎盂自然破裂をきたした尿管腫瘍の1例.西日泌 67:507-511,2005
3)朴 道子,安部 崇,安井宣雄,他:移行上皮癌による腎自然破裂の1例.臨放 49:1706-1709,2004
4)駒井好信,藤井靖久,吉田宗一郎,他:術前診断が困難であった尿管子宮内膜症の1例.泌尿器外科 16:883-886,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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