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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科61巻4号

2007年04月発行

特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法

Ⅱ.泌尿器科手術 D.開腹手術 ■膀胱の手術 【膀胱部分切除術】

76.cT2単発性膀胱癌に対して膀胱部分切除術を行った82歳,男性の患者です。術後,病理診断にて腫瘍周囲に随伴性上皮内癌が検出されました。どのように対処すればよいでしょうか。

著者: 志賀淑之1

所属機関: 1虎の門病院泌尿器科

ページ範囲:P.233 - P.233

文献概要

膀胱癌と診断された82歳の男性患者である。年齢からして,余命の排尿QOL(quality of life)と癌の根治性,手術療法に伴う合併症リスクも考慮した術式選択が議論されるケースである。病理で随伴性上皮内癌が検出され,追加治療を今すぐ行うのか,今後の治療も含めた対処方法の質問と考えられる。

 この問題を考えるうえで,単発性浸潤性膀胱癌の治療の際は,随伴性上皮内癌がないかどうか,経尿道的切除時のランダム生検結果が非常に大事になってくる。

参考文献

1)Resnick MI, O'Connor VJ Jr:Segmental resection for carcinoma of the bladder:Review of 102 patients. J Urol 115:670, 1976

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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