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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科61巻4号

2007年04月発行

文献概要

特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法 Ⅱ.泌尿器科手術 D.開腹手術 ■尿路変向術 【皮膚造瘻術】

80.皮膚造瘻術を施行中の患者です。尿管皮膚瘻をつくるために尿管を剝離しましたが,左側の尿管が届きません。どのように対処すればよいでしょうか。

著者: 平塚義治1

所属機関: 1福岡大学筑紫病院泌尿器科

ページ範囲:P.240 - P.241

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一般に尿管の長さは30cm前後1)である。両側尿管皮膚瘻術を施行する場合,シングルストーマにするため対側尿管を後腹膜トンネルを通し,左右どちらかに持ってくる必要があるが(一般には,将来,人工肛門を造る可能性を考えて左尿管を右側に持ってくることが多い),癌の浸潤,以前の手術による癒着などで下部尿管剝離が困難な場合や肥満で,対側尿管がストーマに届く十分な長さの尿管を確保できないことがある。

参考文献

1)Hinman F Jr:Atlas of Urosurgical Anatomy. WB Saunders, Philadelphia, p284, 1993
2)有吉朝美,平塚義治:尿管皮膚瘻術.内藤誠二,松田公志(編):尿路変向・再建術.メジカルビュー社,p54,2000
3)平塚義治,有吉朝美:目で見る泌尿器科手術のポイント.尿管皮膚瘻術.臨泌 55:455-462,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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