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特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法
Ⅱ.泌尿器科手術 D.開腹手術 ■前立腺の手術 【前立腺被膜下摘除術】
92.恥骨後式で前立腺被膜下摘除術を行った患者です。核出後の膀胱頸部側は取りっぱなしのままで,出血が続いています。どのように対処すればよいでしょうか。
著者: 亭島淳1 松原昭郎1
所属機関: 1広島大学大学院医歯薬学総合研究科腎泌尿器科学
ページ範囲:P.285 - P.287
文献概要
前立腺被膜下摘除術には,前立腺被膜前面を切開して腺腫を摘出する恥骨後式前立腺被膜下摘除術,膀胱壁を切開して膀胱内から膀胱三角部に環状切開を加えて腺腫を核出する恥骨上式前立腺被膜下摘除術,会陰部から前立腺後面に到達し被膜を切開して腺腫を核出する会陰式前立腺被膜下摘除術がある。恥骨後式前立腺被膜下摘除術では,下腹部を切開してレチウス腔に到達,前立腺前面を展開し,浅中心静脈を処理し脂肪組織を除去して前立腺被膜を露出する。被膜に約5針ずつ2列の止血結紮を行ったのち,その間に横切開を加え,外科的被膜と腺腫との間を剝離して腺腫を核出する。会陰式のアプローチは直腸損傷の危険性があるため,現在,前立腺肥大症に適用されることは少ない2)。
参考文献
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