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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科61巻4号

2007年04月発行

文献概要

特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法 Ⅱ.泌尿器科手術 D.開腹手術 ■陰茎の手術 【包茎手術】

99.包茎手術を施行中の患者です。包皮を切りすぎてしまったようで,縫合をはじめると,勃起していない状態でぎりぎりの距離でした。どのように対処すればよいでしょうか。

著者: 高橋知宏1

所属機関: 1高橋クリニック

ページ範囲:P.308 - P.310

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包茎手術はパイプカット(精管結紮術)と並んで,研修の初めに習得すべき泌尿器科医の基本手術である。しかし,研修医になって以降,TURや開腹手術などの大きな手術に目標が移り,包茎手術の研鑽は研修医レベルで止まってしまうのも事実である。たかが包茎手術,されど包茎手術である。どんな手術でも,1つ1つの症例を大切にしていれば,包茎手術の際に包皮を切り過ぎることはあり得ない。

 包皮の切り過ぎは,次の場合に起こり得る。すなわち,(1)術前に包皮切開予定線をデザインせずに勘を頼りに切除する場合,(2)背面切開が最適な包茎に対して環状切除手術に固執する場合,である。

参考文献

1)秦 維郎,野崎幹弘(編):標準形成外科学.第4版.医学書院,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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