icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科61巻5号

2007年04月発行

文献概要

症例

尿失禁を主訴に発見された閉経後陰唇癒着症

著者: 久保雄一1 砂倉瑞明1 辻井俊彦1

所属機関: 1都立大塚病院泌尿器科

ページ範囲:P.359 - P.361

文献購入ページに移動
 尿失禁と排尿障害を主訴に,62歳の女性が当院を受診した。高度の陰唇癒着を認め,尿がピンホール状の穴より滴下していた。腰椎麻酔下にて鋭的切開を加え,癒着部を完全に剝離した。術後,尿失禁は消失し,排尿障害は改善した。女性の尿失禁および排尿障害の鑑別診断時には,陰唇癒着症も考慮すべきである。

参考文献

1)井上智恵子,松木俊二,河野康志,他:閉経後にみられた陰唇癒着症の3症例.産科と婦人科 72:109-114,2005
2)加藤久美子,河合 隆,佐井紹徳,他:閉経後の陰唇癒着症.臨泌 50:693-695,1996
3)小野隆征,細川幸成,鳥本一匡,他:陰唇癒着症の1例.臨泌 56:435-437,2002
4)八木 宏,今井 伸,米田達明,他:小陰唇癒着症の2例.臨泌 51:963-965,1997
5)室崎伸和,妹尾博行,武本征人:尿閉を主訴とした小陰唇癒着症の1例.西日泌 67:199-203,2005
6)Saito M, Ishida G, Watanabe N, et al:Micturitional disturbances due to labial adhesion. Urol Int 6:50-51, 1998
7)Chuong CJ:Labial adhesions presenting as urinary incontinence in postmenopausal women. Obstet Gynecol 64:81-84, 1984
8)奥野紀彦,村山雅一,須山一穂,他:排尿困難を主訴に発見された陰唇癒着症の1例.臨泌 55:166-167,2001
9)土谷順彦,川原敏行,染野 敬,他:閉経後にみられた陰唇癒着症.臨泌 51:146-148,1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら