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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科61巻7号

2007年06月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい―尿路結石症の再発予防

成分分析からのアプローチ

著者: 伊藤恭典1 安井孝周1 岡田淳志1 戸澤啓一1 郡健二郎1

所属機関: 1名古屋市立大学大学院医学研究科腎・泌尿器科学分野

ページ範囲:P.495 - P.499

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要旨 尿路結石症患者の結石成分を知ることは,治療計画,特に再発予防対策のために最も重要である。上部尿路結石の多くはESWLで治療され,砕石された結石の回収は困難であることが多い。しかし結石成分から種々の病態や疾患の推定が可能となる。成分別に,尿酸結石,シスチン結石,感染結石,カルシウム含有結石の再発予防を述べる。「尿路結石症は生活習慣病である」との考え方が一般化している。結石を予防する意識を持つことは,他の生活習慣病の予防につながるものである。

参考文献

1)ガイドライン作成委員会(日本泌尿器科学会,日本Endourology・ESWL学会,日本尿路結石症学会編):尿路結石症診療ガイドライン.金原出版,東京,2002
2)Dretler SP:Ureteral stone disease. Options for management. Urol Clin North Am 17:217-230, 1990
3)Strohmaier WL:Course of calcium stone disease without treatment. What can we expect? Eur Urol 37:339-344, 2000
4)ガイドライン作成委員会(日本痛風・核酸代謝学会編):高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン.日本痛風・核酸代謝学会,東京,2002
5)Soble JJ, Hamilton BD, Streem SB:Ammonium acid urate calculi:a reevaluation of risk factors. J Urol 161:869-873, 1999
6)Barbey F, Rieu P, Mejean A, et al:Medical treatment of cystinuria:critical reappraisal of long-term results. J Urol 163:1419-1423, 2000
7)Wong HY, Riedl CR, Griffith DP:Medical management and prevention of struvite stones. Lippincott-Ravan Publishers, Philadelphia, pp941-950, 1996
8)Pak CY:Physiological basis for absorptive and renal hypercalciurias. Am J Physiol 237:415-423, 1979
9)Pak CY:Medical management of nephrolithiasis. J Urol 128:1157-1164, 1982
10)Itoh Y, Yasui T, Okada A:Preventive effects of green tea on renal stone formation and the role of oxidative stress in nephrolithiasis. J Urol 173:271-275, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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