文献詳細
手術手技 腹腔鏡下手術時代における開放手術・6
文献概要
要旨:幼小児の先天性水腎症に対する腎盂形成術では腎盂切開のデザインが最も重要となる。腎盂尿管吻合に際しては手術用ルーペを用いて慎重な操作を加え,腎瘻を置き,吻合部にはステントを留置する。皮膚切開創の大きさや手術時間などから腹腔鏡下手術よりはるかに手術侵襲は小さいと考えられる。さまざまなバリエーションにも柔軟に対応できるよう,異常血管に対する処置や狭窄部が長い場合の術式にも精通しておく必要がある。
参考文献
1)島田憲次,藪本秀典,生駒文彦,他:小児先天性水腎症(PUJ狭窄)76腎の臨床統計.日泌尿会誌 75:476-483,1984
2)島田憲次,細川尚三,松本富美,他:出生前診断された先天性水腎症:腎機能に対する腎盂形成術の効果.日泌尿会誌 91:473-478,2000
3)Devine CJ Jr, Devine PC, Prizzi AR:Advancing V-flap modification for the dismembered pyeloplasty. J Urol 104:810-816, 1970
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