臨床泌尿器科61巻7号

2007年06月発行

症例

馬蹄腎に合併した腎血管筋脂肪腫破裂

著者： 杉本貴与¹ 押野谷幸之輔¹ 金谷二郎¹ 平野章冶¹ 丹羽秀樹² 堀地悌² 石田武之³

所属機関： ¹厚生連高岡病院泌尿器科 ²厚生連高岡病院病理科 ³氷見市民病院泌尿器科

ページ範囲：P.553 - P.555

　症例は50歳，女性。左側腹部痛を主訴に近医を受診した。腹部CTにて馬蹄腎，左腎動脈瘤および左腎血管筋脂肪腫破裂と診断された。貧血の進行に対して輸血と経皮的左腎動脈瘤塞栓術が施行された。手術目的で当院に転院し，経腹的左腎摘除および峡部離断術を施行した。組織診断で術前診断が確認された。術後腎機能低下はみられず，術後経過も順調で入院後20日目に退院した。現在まで再発はみられない。

参考文献

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