文献詳細
症例
文献概要
症例は72歳,男性。前立腺癌T1cN0M0の診断で根治的前立腺全摘除術施行後リンパ漏を認め,13日目にドレナージチューブの抜去を試みたところ,皮下約4cmのところで抵抗なく断裂していた。翌日,局所麻酔下に残存ドレナージチューブを抜去した。チューブの断端は腹横筋筋膜下にあり,チューブ抜去時に抵抗はなかった。電子顕微鏡による精査で断端部に針やメスによる傷は認められず,筋膜での負荷が原因となった可能性が考えられた。
参考文献
1)宮田知幸,山内希美,古澤泰伸,他:脳室腹腔シャントチューブ断裂による結腸穿通の1例.下呂病院年報 27:16-18,2000
2)井上聡己,二永英男:気管挿管チューブ断裂の1症例.臨床麻酔 21:1457-1458,1997
掲載誌情報