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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科62巻11号

2008年10月発行

症例

根治的前立腺全摘術後のドレナージチューブ自然断裂

著者: 長船崇1 瀧本啓太1 金哲將1

所属機関: 1公立甲賀病院泌尿器科

ページ範囲:P.893 - P.895

文献概要

 症例は72歳,男性。前立腺癌T1cN0M0の診断で根治的前立腺全摘除術施行後リンパ漏を認め,13日目にドレナージチューブの抜去を試みたところ,皮下約4cmのところで抵抗なく断裂していた。翌日,局所麻酔下に残存ドレナージチューブを抜去した。チューブの断端は腹横筋筋膜下にあり,チューブ抜去時に抵抗はなかった。電子顕微鏡による精査で断端部に針やメスによる傷は認められず,筋膜での負荷が原因となった可能性が考えられた。

参考文献

1)宮田知幸,山内希美,古澤泰伸,他:脳室腹腔シャントチューブ断裂による結腸穿通の1例.下呂病院年報 27:16-18,2000
2)井上聡己,二永英男:気管挿管チューブ断裂の1症例.臨床麻酔 21:1457-1458,1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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