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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科62巻2号

2008年02月発行

文献概要

症例

経過中に2度のデブリードメントを要したフルニエ壊疽

著者: 千田基宏1 小谷俊一1 伊藤裕一1 龍華由江1 加藤友紀2 奥村誠子2

所属機関: 1労働者健康福祉機構中部労災病院泌尿器科 2労働者健康福祉機構中部労災病院形成外科

ページ範囲:P.151 - P.153

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 2度のデブリードメントを要したフルニエ壊疽の2例を経験した。1例目は糖尿病が背景にあり,2度にわたるデブリードメントののち植皮を行った。2例目は同じく2度のデブリードメントを行ったが,尿道まで創部が進展してしまい,尿道狭窄をきたし,尿道カテーテル留置管理となった。フルニエ壊疽は急激に進行し予後不良のケースもあるが,今回の2症例は泌尿器科と形成外科の連携をはかることにより重症化を未然に防ぐことができた。

参考文献

1)Fournier AJ:Gangrene foudroyante de la verge. Med Prat 4:589-597, 1883
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3)Eke N:Fournier's gangrene:a review of 1726 cases. Br J Surg 87:718-728, 2000
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6)Giuliano A, Lewis F Jr, Hadley K, et al:Bacteriology of necrotizing fascitis. Am J Surg 134:52-57, 1977
7)秋田英俊,林祐太朗,小島美保子:肛門周囲膿瘍に合併したFournier's gangreneの1例.泌尿紀要46:633-635,1995
8)Corman JM, Moody JA, Aronson WJ:Fournier's gangrene in a modern surgical setting improved survival with aggressive management. BJU Int 84:85-88, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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