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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科62巻3号

2008年03月発行

文献概要

症例

陰囊水腫の治療を契機に診断された精巣外傷

著者: 栫井成彦1 太田章三1

所属機関: 1仙台赤十字病院泌尿器科

ページ範囲:P.255 - P.257

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 患者は17歳,男子。野球の練習中にボールが左陰囊部に当たり受傷した。疼痛が軽快しないため近医を受診し,消炎剤を投与され疼痛は軽減した。しかしながら陰囊の腫張が増強し,陰囊水腫の診断で穿刺術を施行したが,再発を繰り返し当科に紹介となった。術中所見にて精巣白膜の断裂を認め,精巣外傷と診断,修復術を施行した。受傷から3か月経過していたが,精巣温存は可能であった。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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