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特集 泌尿器科外来ベストナビゲーション
1.尿路・性器の炎症性疾患 ■非特異性感染症 【膀胱炎】
3.排尿痛,頻尿を訴えている間質性膀胱炎が疑われる女性患者です。消炎鎮痛薬では除痛効果が十分ではありません。対処と処方について教えてください。
著者: 高橋悟1
所属機関: 1日本大学医学部泌尿器科
ページ範囲:P.22 - P.25
文献概要
間質性膀胱炎とは,『間質性膀胱炎診療ガイドライン』1)によれば,「膀胱の非特異的な慢性炎症を伴い,頻尿・尿意亢進・尿意切迫感・膀胱痛などの症状を呈する疾患」とされる。上記の症状は,排尿後には軽減・消失することが多く,膀胱の知覚が亢進した状態を反映していると考えられる。症状の中で最も特徴的なものは膀胱痛であるが,膀胱痛を認めない症例も少なくないことに注意が必要である。わが国における各症状の頻度は,頻尿90.7%,尿意切迫感が61.6%と高頻度であるのに対して,膀胱痛は46%と半数以下であった1)。
症状は一定せずに寛解と増悪を繰り返し,自然に改善する場合もある。尿検査は多くの場合に異常を認めない。尿沈渣で赤血球や白血球を認める場合は,尿路上皮癌や感染との鑑別のために尿細胞診や細菌培養を行う。排尿記録では,排尿回数の増加,1回排尿量の低下(200m
参考文献
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