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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科62巻4号

2008年04月発行

特集 泌尿器科外来ベストナビゲーション

1.尿路・性器の炎症性疾患 ■特異性感染症 【尿路性器結核】

21.無菌性膿尿の患者です。尿培養で結核菌が検出されました。対処と処方について教えてください。

著者: 遠藤勝久1

所属機関: 1JR東京総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.75 - P.77

文献概要

1 診療の概要

 結核はグラム陽性桿菌であり,このうちヒトへ結核を引き起こす代表的な菌群がMycobacterium tuberculosisである。

 戦後,現行の結核予防法が制定され,さらに患者管理制度の強化がはかられた。その結果,全結核症の罹患率・死亡率は低下を続け,2005年で,罹患率(人口10万対)は22.2,死亡率(人口10万対)は1.8となっている1)。尿路結核は,2006年の結核総数26,384件のうち152件(0.57%)であった。しかし,先進諸国の中ではまだ高い状況であり,「中蔓延国」にランク付けされているのが現状である2)

参考文献

1)財団法人厚生統計協会:国民衛生の動向,厚生の指標(臨時増刊) 54:137-141,2007
2)財団法人結核予防会:結核の統計2007,財団法人結核予防会,東京,2007
3)横山正夫:泌尿器科領域における結核.日本臨牀 56:3134-3139,1998
4)沼田 功:1.尿路・性器の炎症性疾患 尿路性器結核.臨泌 59(増刊):78-81,2005
5)河村信夫:腎・尿路結核.治療 (創刊80巻記念増刊号):582-583,1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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