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特集 泌尿器科外来ベストナビゲーション 2.神経因性膀胱障害と尿失禁 ■神経因性膀胱障害 【蓄尿障害】
33.膀胱容量は100m
著者: 岩坪暎二1
所属機関: 1北九州古賀病院排泄管理指導室
ページ範囲:P.114 - P.115
文献購入ページに移動高位胸髄レベルの脊髄損傷者で生じる強い膀胱収縮は,排尿筋反射(反射性収縮)で無抑制収縮とは呼ばない。残尿がないのは,尿路感染が起きにくいバランス膀胱状態といい,排尿訓練がうまくいった結果である。しかし,反射性尿失禁となるために,コンドームタイプの集尿器をつけて社会復帰するのが常であった。なかには,第6胸髄レベル以上の高位であれば,自律神経過緊張反射という不愉快で苦痛な症状を伴うことがあり,尿がたまると,顔面紅潮,全身のゾクゾク感や発汗,割れるような頭痛など,発作性高血圧症状のために苦しむことも少なくない。自律神経過緊張症状が強くて,抗コリン薬内服でも膀胱容量が100m
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