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特集 泌尿器科外来ベストナビゲーション
2.神経因性膀胱障害と尿失禁 ■尿失禁 【機能性尿失禁】
41.脳血管障害の麻痺による機能性尿失禁の患者です。対処と処方について教えてください。
著者: 加藤久美子1
所属機関: 1名古屋第一赤十字病院女性泌尿器科
ページ範囲:P.138 - P.142
文献概要
高齢社会の進展により,高齢者の排泄ケアは,本人のQOL(生活の質)からも,介護者の心身の負担,経済面からも,ますます重要な問題になっている。高齢者の尿失禁には,①ADL(日常生活動作)の低下や認知症に伴う機能性尿失禁の要素,②加齢,脳血管障害に関連した過活動膀胱の増加,③尿失禁と尿排出障害の合併の増加といった特徴がある1)。
機能性尿失禁(functional urinary incontinence)は,下部尿路機能以外の身体運動機能の低下や認知障害のため,通常の排泄場所(トイレ)への到達,通常の排尿動作の施行に問題が生じて起きる尿失禁である。下部尿路機能の異常がないとの要件が記載されることがあるが,実際は両者が重なる多因子的(multifactorial)状況が大半である。
参考文献
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