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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科62巻4号

2008年04月発行

特集 泌尿器科外来ベストナビゲーション

6.内分泌疾患 ■副腎・後腹膜の疾患 【副腎性器症候群】

72.副腎性器症候群が疑われる患者です。分類およびそれぞれの対処と処方について教えてください。

著者: 磯谷周治1 堀江重郎1

所属機関: 1帝京大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.246 - P.248

文献概要

1 診療の概要

 副腎性器症候群とは,副腎のさまざまな疾患により過剰な性ホルモンが分泌され,主に外性器系に何らかの異常を生じる病態である。ほとんどの症例は先天性副腎過形成で,ごく一部が性ホルモン産生腫瘍である。先天性副腎過形成は主に新生児の疾患であるが,性ホルモン産生腫瘍は,ほとんど成人に生じる疾患である。

 前者と後者の臨床像は著しく異なるため,これをまとめて論議することは無理がある。そのため,現在では,副腎性器症候群という呼称は臨床では使用されずに,具体的な病名が提示されることが多い。

参考文献

1)藤枝憲二:先天性副腎過形成症―内分泌疾患診療マニュアル.日本医師会雑誌 127:236-239,2002
2)藤枝憲二:先天性副腎過形成症.新しい小児慢性特定疾患治療研究事業に基づく小児慢性疾患診療マニュアル.診断と治療社,東京,pp276-279,2006
3)藤枝憲二,向井徳男:先天性副腎過形成症.日本臨牀 62:361-367,2004
4)蓑和田滋:副腎腫瘍および先天性副腎過形成症患者における尿中ステロイド分析.日泌尿会誌 76:1530-1541,1984
5)高木健太郎,東 四雄,吉野修司,他:女子先天性副腎過形成42例の長期観察.日泌尿会誌 75:1785-1788,1984

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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