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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科62巻4号

2008年04月発行

文献概要

特集 泌尿器科外来ベストナビゲーション 7.腎不全 【急性腎不全】

82.急性腎不全をきたした患者です。対処と処方,および透析療法に入るタイミングについて教えてください。

著者: 佐藤滋1

所属機関: 1秋田大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.288 - P.290

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1 診療の概要

 急性腎不全(ARF)とは,急激な腎機能の著しい低下により体液の恒常性が維持できなくなった状態であり,急速な高窒素血症の進行,尿毒症症状,電解質異常,代謝性アシドーシスを呈する症候群である。

 ARFの明確な診断基準はないが,一般に,血清クレアチニン(Cr)が一日0.5mg/dl以上に上昇,あるいは急激に2.0mg/dl以上に上昇した場合にARFと診断する。尿量が減少する乏尿性ARFと,尿量の減少がない非乏尿性ARFがあり,尿量だけでは判断できない。

参考文献

1)本田西男:急性腎不全.日本臨牀16(領域別症候群,腎臓症候群,上巻).日本臨牀社,大阪,pp9-13,1997
2)米村克彦,菱田 明:急性腎不全の鑑別診断.中本雅彦,佐中 孜,秋澤忠雄(編):透析療法事典.医学書院,東京,pp5-9,1997
3)米村克彦,菱田 明:透析導入基準と中止基準.中本雅彦,佐中 孜,秋澤忠雄(編):透析療法事典.医学書院,東京,p10,1997
4)高尾信廣(編):急性腎不全.内科レジデントマニュアル 第2版.医学書院,東京,pp181-192,1987

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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