icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科62巻5号

2008年04月発行

書評

「プロメテウス解剖学アトラス―解剖学総論/運動器系」―坂井建雄,松村讓兒 監訳 フリーアクセス

著者: 塩田浩平1

所属機関: 1京都大学大学院・形態形成機構学

ページ範囲:P.297 - P.297

文献概要

 16世紀に出版されたヴェサリウスの『ファブリカ』以来,今日に至るまで,解剖学書は絶えざる発展を遂げてきた。なかでもドイツ学派の貢献が最も大きくかつ重要で,ドイツからは数々の歴史的名著が出版されてきた。その伝統の上に,このたび『プロメテウス解剖学アトラス』という,その名も壮大な解剖学書がドイツ解剖学の泰斗3人によって新たに完成され,それを坂井建雄教授と松村譲兒教授がいち早く日本語版でわれわれに提供してくれた。

 肉眼解剖学の多くの書物は,いわゆるテキスト中心の教科書的書物とアトラス(図譜)がそれぞれ別に作られ,両者を併せて用いることにより人体の構造の詳細を学ぶことができるようになっている。しかし,『プロメテウス解剖学アトラス』は,こうした従来の常識を打ち破り,まったく新しいアイデアで構成されている。すなわち,1,700点に及ぶ図のそれぞれに比較的詳しい説明文が付けられ,構造のポイント,周囲の器官・組織や全身との関連,構造と機能の相関などが図に即して効率的に理解できるように配慮されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら