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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科62巻5号

2008年04月発行

文献概要

小さな工夫

尿道カテーテル留置困難例へのガイドワイヤーを用いた安全なフォリーカテーテルの挿入法

著者: 山瀬博史1 仁藤博2

所属機関: 1三鷹中央病院外科 2三鷹中央病院泌尿器科

ページ範囲:P.340 - P.341

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 高度の尿道狭窄患者への尿道カテーテル挿入は,しばしば困難である。盲目的な操作で無理をすると,出血・尿道損傷などの合併症が生じる。このような場合には逆行性尿道造影を行い,形態を把握することがまず重要である1,2)。われわれは,造影後に後述のガイドワイヤーを用いて比較的簡単にカテーテルを膀胱内に留置する方法を考案したので報告する。

 図1aの尿道造影は87歳の前立腺肥大例で,誤って尿道内でバルーンを拡張させたために尿道球部の損傷を認めた。図1bは膀胱内にガイドワイヤーが挿入されている。

参考文献

1)山口 聡,小山内裕昭:球部尿道から膜様部尿道へのカテーテルの挿入が困難な患者です.カテーテルの種類,手技のコツなど,どのように対処すればよいでしょうか.臨泌61(増刊):66-68,2007
2)中島耕一,三浦一陽,石井延久:前立腺の腫大により前立腺部尿道の屈曲が強く,通過が困難な患者です.カテーテルの種類および手技のコツなどを含め,どのように対処すればよいでしょうか.臨泌61(増刊):70-73,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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