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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科62巻5号

2008年04月発行

小さな工夫

ラジオアンテナ型金属ダイレーターを用いた膀胱瘻造設

著者: 古野剛史1 飴田要1

所属機関: 1北海道泌尿器科記念病院

ページ範囲:P.344 - P.345

文献概要

 膀胱瘻造設は,排尿障害や骨盤外傷などに対して短期的・長期的な尿ドレナージをはかる際に広く行われている手技である。現在さまざまな膀胱瘻造設キットが販売されているが,膀胱瘻造設の保険点数のなかでキットの占める費用は決して低いものではない。今回,経皮腎結石砕石用ラジオアンテナ型金属ダイレーターを用いた安全かつ安価な膀胱瘻造設の手技について報告する。

 一般に膀胱瘻造設キットはガイドワイヤーを穿刺挿入して筋膜ダイレーターで順次拡張していく方法と,1回の穿刺で直接カテーテルを膀胱内に挿入する方法とに大別できる。筋膜ダイレーターを用いる方法では,ダイレーターの入れ替えの際に挿入部より尿が溢流し,膀胱の張りが取れて膀胱壁を貫通しにくくなっていく場合や,ガイドワイヤーが途中で屈曲してカテーテルを挿入しづらい場合がある。

参考文献

1)橋本 博:経皮的膀胱瘻造設術.臨泌59:369-373,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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