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書評
「イラストレイテッド ミニマム創 内視鏡下泌尿器手術」―木原和徳 著 フリーアクセス
著者: 荒井陽一1
所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科・泌尿器科学分野
ページ範囲:P.487 - P.487
文献概要
2002年に著者は『ミニマム創内視鏡下泌尿器手術』を刊行し,本術式の基本概念とその応用手技を明らかにされている。本術式の最大の特徴は開放手術にこの内視鏡を取り入れたことにある。予想される窮屈な操作野の欠点が,内視鏡と独自に考案した器具によってみごとに補われている。モニターによる術野の共有は,手術の客観性と再現性を実現し,結果として著しい教育的効果をももたらした。本書『イラストレイテッド ミニマム創内視鏡下泌尿器手術』では,その後の膨大な症例蓄積をもとにさらに大きな飛躍を遂げている。泌尿器科の全手術を著者のコンセプトのもとで,1つの手術体系として完成の域にまで達せしめたものといえよう。
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