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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科62巻7号

2008年06月発行

文献概要

症例

小腸出血に対するアルゴンプラズマ凝固法が原因と思われる膀胱粘膜下腫瘍

著者: 川上雅子1 飯島和芳1 野口渉1 西沢理1

所属機関: 1信州大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.517 - P.520

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 血尿と排尿時違和感を主訴に前医を受診し,尿膜管癌の疑いにて手術目的で当科を紹介され受診した。精査の結果,血尿発症の前日に施行された小腸内視鏡によるアルゴンプラズマ凝固法時に膀胱に直接凝固エネルギーが伝わったことにより,炎症性の粘膜下腫瘍が形成された可能性が疑われた。併発していた小腸腫瘍に対し,後に行われた摘出手術時の腹腔内所見も,炎症性粘膜下腫瘍を裏付けるものと考えられた。他科における治療,処置後の合併症としては極めて稀な症例であったので報告する。

参考文献

1)上床典康,鈴木雅子:膀胱炎症性偽腫瘍の1例.臨泌 57:1021-1023,2003
2)浅木 茂:内視鏡的止血における偶発症.消化器内視鏡 15:1391-1393,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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