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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科62巻9号

2008年08月発行

文献概要

手術手技 尿失禁に関連した手術・4

性器脱手術―仙棘靱帯子宮頸部固定術

著者: 中田真木1

所属機関: 1三井記念病院産婦人科

ページ範囲:P.659 - P.665

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要旨:性器脱の多くに,骨盤底の菲薄化が認められ,外科治療では腟尖端を挙上する必要がある。子宮を摘除せずに仙棘靱帯子宮頸部固定術(SSLF-Cx)を行うと,小さい侵襲で効率的に子宮を持ち上げることができる。SSLF-Cx手術は,穿刺操作ではなく仙棘靱帯を視認してアンカーを固定するため,慣れれば操作時の安全確保が行いやすく,骨盤底の神経系へのリスクも少ない。力学的な修復のためには子宮頸部を直接に挙上することが有利である。

参考文献

1)Gervaise A, et al:Techniques de cerclage du col utérin. Encycl Méd Chir(Editions Scientifiques et Médicales Elsevier SAS, Paris), Techniques chirurgicales-Gynécologie 41 895:2000
2)Lazarou G, Grigorescu BA, Olson TR, et al:Anatomic variations of the pelvic floor nerves adjacent to the sacrospinous ligament:a female cadaver study. Int Urogynecol J Pelvic Floor Dysfunct 19:649-654, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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