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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科62巻9号

2008年08月発行

原著

トイレ設置型尿流量測定装置は,検査環境を改善し,患者QOLを向上させるか?

著者: 関口由紀1 小野塚千絵1 村山裕子1 金城真実1 喜多かおる1 藤島淑子1 関口麻記1 坂西晴三2 窪田吉信3

所属機関: 1医療法人LEADING GIRLS横浜元町女性医療クリニックLUNA 2坂西医院泌尿器科 3横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学講座

ページ範囲:P.699 - P.704

文献概要

 トイレ設置型尿流量測定装置・CES445(以下,尿流測定トイレ)は,TOTOが開発した尿流量測定システムで,便器・尿流量測定装置一体型システムであり,一般トイレ内で尿流量測定検査を施行できる。女性患者100名の尿流量測定検査を従来器と尿流測定トイレで行い,検査に対する患者の印象を調査した。

 結果は,尿流測定トイレのほうが従来器より普段と同様に排尿でき,検査・操作が簡単にできたと答えた患者が統計学的有意差をもって多かった。さらに約50%の患者が排尿をスタッフに見られることはとても気になると答えた。尿流測定トイレは,検査環境を改善し,患者QOLと検査精度を向上し,コメディカルの省力化に貢献すると考えられた。

参考文献

1)後藤百万:尿流測定と残尿測定.泌尿器外科 19:17-23,2006
2)Boci R, Fall M, Waldén M, et al:Home uroflowmetry:improved accuracy in outflow assessment. Neurourol Urodyn 18:25-32, 1999
3)Middlemist RD, Knowles ES and Matter CF:Personal space invasions in the lavatory:suggestive evidence for arousal. Pers Soc Psychol 33:541-546, 1976

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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