icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科62巻9号

2008年08月発行

文献概要

症例

βラクタム系抗生物質による薬剤熱を認めた急性腎盂腎炎

著者: 皆川倫範1 村田靖1

所属機関: 1安曇野日赤病院泌尿器科

ページ範囲:P.713 - P.715

文献購入ページに移動
 60歳女性が左側背部痛と発熱を訴えて受診した。CTで左水腎症と左尿管結石を認めた。尿管ステントを留置し,塩酸セフォチアムを投与した。全身状態の改善にかかわらず発熱が持続した。理学所見,検査所見,臨床経過から薬剤熱と診断した。泌尿器科領域では薬剤熱は一般的とはいいがたく,急性腎盂腎炎での抗生物質投与時にはその診断に難渋する。考察を加え報告する。

参考文献

1)Burnum JF:Preventability of adversedrug reactions. Ann Intern Med 85:80, 1976
2)Philip AM:Southwestern internal medicine conference:drug fever, mechanisms, maxims and misconceptions. Am J Med Sci 294:275-286, 1987
3)Hanson MA:Drug fever. Remember to consider it in diagnosis. Postgrad Med 89:173, 1991
4)Tabor PA:Drug-induced fever. Drug Intell Clin Pharm 20, 413-420, 1990
5)大野博司:薬剤熱と抗菌薬無効時の対応.感染症入門レクチャーノーツ第1版,医学書院,東京,pp127-130,2006
6)Mackowiak PA:Drug fever:mechanism, maxims and misconceptions. Am J Med Sci 294:275-286, 1987
7)佐伯幸子,松瀬厚人,河野 茂:薬物熱(Drug fever).診断と治療 91:991-995,2003
8)Cunha BA:Drug fever:the importance of recognition. Postgrad Med 80:123-129, 1986
9)市川光太郎:医原性発熱.小児内科 35:81-83,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら