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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科63巻1号

2009年01月発行

手術手技 小児泌尿器科手術Ⅰ 尿路系の手術・1【新連載】

Wilms腫瘍に対する手術

著者: 坂本亘1

所属機関: 1大阪市立総合医療センター小児泌尿器科・泌尿器科

ページ範囲:P.17 - P.21

文献概要

要旨 小児のWilms腫瘍は,外科的切除が治療の中心であるが,化学療法が効果的であること,両側例や多発例が多いという特徴がある。巨大腫瘍や進行例の場合は,術前化学療法で小さくしておいたうえでのsecond-look手術や,両側例には積極的な腎部分切除を考慮する。摘出にあたっては,腫瘍が大きいための自壊や化学療法による効果で脆い場合も多く,Gerota筋膜に包まれた状態で腫瘍を破損しないで摘出することが肝要である。腹腔鏡下腎摘出術の適応となる症例は少ない。

参考文献

1)Hinman F Jr:Radical nephrectomy. In:Atlas of Pediatric Urologic Surgery. Saunders, Philadelphia, pp169-186, 1994
2)Ritchey ML and Shamberger RC:Pediatric urological oncology. Wilms's timor. In:Campbell-Walsh Urology. 9th ed. vol.4, Saunders, Philadelphia, pp 3885-3898, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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