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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科63巻1号

2009年01月発行

手術手技 小児泌尿器科手術Ⅰ 尿路系の手術・1【新連載】

Wilms腫瘍に対する手術

著者: 山崎雄一郎1

所属機関: 1神奈川県立こども医療センター泌尿器科

ページ範囲:P.23 - P.28

文献概要

要旨 Wilms腫瘍は,小児泌尿器科領域における代表的な腎悪性腫瘍である。ランダム化比較試験により,病期別の化学療法,放射線療法の適正化がはかられ,現在では治癒可能な疾患となってきている。しかし,現在においても治療の中心は外科治療である。本邦では小児外科が乳幼児のWilms腫瘍の手術を担当することが多く,泌尿器科医が臨床に携わることは少ない。外科治療の実際では,巨大腫瘍が多いため十分な術野を確保することがポイントであり,小児腫瘍専門医とのチームワークが大切である。

参考文献

1)日本小児外科学会悪性腫瘍委員会:小児の外科的悪性腫瘍,2006年登録症例の全国集計結果の報告.日本小児外科学会雑誌 44:38-71,2008
2)Perlman EJ:Pediatric renal tumors:practical updates for the pathologist. Pediatr Dev Pathol 8:320-338, 2005
3)本邦における小児腎腫瘍に対する病気別統一プロトコール治療の有効性と安全性の評価 JWiTS-2プロトコール実施計画書,第4版.2006
4)Ritchey ML, Shamberger RC, Hamilton T, et al:Fate of bilateral renal lesions missed on preoperative imaging:a report from the National Wilms Tumor Study Group. J Urol 174:1519-1521, 2005
5)Green DM:The treatment of stages Ⅰ-Ⅳ favorable histology Wilms' tumor. J Clin Oncol 23:3156-3157, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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