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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科63巻1号

2009年01月発行

手術手技 小児泌尿器科手術Ⅰ 尿路系の手術・1【新連載】

Wilms腫瘍に対する手術

著者: 後藤隆文1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構岡山医療センター小児外科

ページ範囲:P.31 - P.37

文献概要

要旨 Wilms腫瘍は,小児の悪性固形腫瘍の中でも奇形腫などと同様に被膜がしっかりとした腫瘍である。また,腫瘍塞栓の頻度が高いので,術前に十分に確認をしておくことが重要である。手術は,腎動静脈の処理を最初に行うことが大切だが,巨大な腫瘍の場合には,ある程度腫瘍の剝離を先に行わなければ腎門部に到達できないこともある。腫瘍塞栓のないことを確認して,腎動脈,腎静脈の順で血管をクランプし,腫瘍摘出を行う。

参考文献

1)日本小児がん全国登録委員会:平成18年度小児悪性新生物・全国登録委員会報告.小児がん 45:84-108,2008
2)Miniati D, Gay AN, Parks KV, et al:Imaging accuracy and incidence of Wilms' and non-Wilms' renal tumors in children. J Pediatr Surg 43:1301-1307, 2008
3)牧 隆司,森 茂,辻 二三夫,他:右心房,下大静脈内に進展を認めたWilms腫瘍の麻酔経験.臨床麻酔 15,599-600,1991
4)吉田 修,寺地敏郎:副腎の手術.消化器外科 20:117-118,1997
5)篠原 剛,安藤久實:下大静脈・肝静脈内に浸潤したWilms腫瘍に対する手術.小児外科 34:1416-1420,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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