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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科63巻10号

2009年09月発行

手術手技 小児泌尿器科手術Ⅰ 尿路系の手術・5

尿管膀胱新吻合術

著者: 家後理枝1

所属機関: 1東京女子医科大学腎臓病総合センター泌尿器科

ページ範囲:P.791 - P.799

文献概要

要旨 尿管膀胱新吻合術は,膀胱尿管逆流症や膀胱尿管移行部狭窄および異所開口尿管などの膀胱と尿管接合部の尿路形態異常に対し尿路形成を考慮するときに行われる手技である。尿路狭窄なく,かつ逆流もない新吻合が必要であり,神経因性膀胱などの膀胱壁肥厚例にも確実に吻合できるよう基本的な手技の習得は大事である。術後の合併症としての尿管狭窄の主な原因は血行障害であり,尿管剝離時の愛護的取り扱いと剝離層の確認が必要となる。逆流根治としては,尿管を固定するときの部位と吻合法に注意する。

参考文献

1)Walsh PC, Retik AB, Vaughan ED, et al:Campbell's Urology(9th ed). WB Saunders, Philadelphia, 2007
2)Canning DA and Khoury AE:Clinical Pediatric Urology(7th ed). Informa Healthcare, London, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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