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画像診断
囊胞性変化を伴った前立腺癌
著者: 甲斐文丈1 高山達也1 大園誠一郎1
所属機関: 1浜松医科大学医学部泌尿器科
ページ範囲:P.822 - P.824
文献購入ページに移動主 訴 肉眼的血尿。
既往歴 高血圧,慢性硬膜下血腫。
現病歴 上記主訴にて2005年11月初診。受診時,尿沈渣で血尿を認めず,排尿障害・排便障害も認めなかった。腹部超音波検査,腹部CTで,前立腺と連続し内部に囊胞を含む骨盤内腫瘤を認めた。膀胱鏡を施行したところ,膀胱左側全体に膀胱外からの圧排と考えられる突出を認めたが,前立腺部尿道・膀胱内に異常を認めなかった。
検査所見 軽度の貧血以外,血液一般検査は正常範囲内であった。血清PSAは475.4ng/m
画像所見 腹部CTでは,内部に囊胞を含む,前立腺と連続した径20×15cmの骨盤内腫瘤を認めた(図1)。DIP(drip infusion pyelography)では,膀胱左側に圧排による欠損像を認めたが,水腎症は認めなかった(図2)。骨盤部MRIでは,内部に巨大な囊胞を含む前立腺を認めたが,周囲への明らかな浸潤は認めなかった(図3,4)。骨シンチでは,明らかな転移を認めなかった。
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