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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科63巻11号

2009年10月発行

書評

「心房細動の治療と管理Q & A 第2版」―井上 博,新 博次,奥村 謙 著 フリーアクセス

著者: 杉本恒明1

所属機関: 1関東中央病院

ページ範囲:P.870 - P.870

文献概要

 心房細動はありふれた不整脈である。加齢に伴って現れる,避けられない種類の病態のように思える。60歳代で1%,80歳以上では5%にみられ,日本では70万人もがこれに悩まされているという。心房細動は生活の質(QOL)を損ない,心不全を悪化させる。ことに年間1~5%が脳梗塞を発症し,一方,脳梗塞症例の4分の1が心房細動に由来するといわれる。血栓の予知・予防が重要課題となっている。心房細動にはまず,薬物治療によって対処するが,これにはリズム・コントロールとレイト・コントロールとがあり,一長一短がある。最近,これに日本でのデータが加わった。近年,カテーテル治療が良い成績を挙げるようになった。カテーテル・アブレーション治療の効果は発作性で70%以上,持続性で22~45%となっている。アブレーションは肺静脈を心房から隔離するものであり,この効果から,心房細動の病態理解のための手がかりが得られつつある。

 つまり,心房細動は日常的にみられるがゆえに,臨床医が普段の診療の対象として知っておかなければならない不整脈であり,かつ,特殊治療の選択肢があるがゆえに,少なくとも知識として病態と治療に関する最新の知見を知っておかなければならない病気なのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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