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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科63巻11号

2009年10月発行

小さな工夫

ドレーン抜去時のコアグラの確実な除去方法

著者: 川島清隆1 小池祐介1 飯田勝之1

所属機関: 1栃木県立がんセンター泌尿器科

ページ範囲:P.924 - P.924

文献概要

 ドレーンの抜去時にドレーンの内腔にコアグラが詰まっていることがある。ドレーン内のコアグラの一部はドレーンとともに体外に引き出されるが,全体がきれいに除去されることは少なく,多くの場合途中でちぎれてしまう。ドレーン孔から飛び出した残存コアグラは,鑷子などで把持し摘除を試みるが,どんなにていねいにつまんでもちぎれてしまい,どうしても一部は体内に残ってしまうことになる。少量のコアグラであり,問題にならないことが多いが,完全に除去できればそれにこしたことはない。われわれはこれに対し,ガーゼを用いた簡便な方法でコアグラの確実除去を行っている。

 方法:必要なのはガーゼだけである。ガーゼを俵状に丸め,ドレーン孔から顔を出しているコアグラの先端をガーゼに貼り付ける。ちぎれないように注意し,ガーゼをゆっくり回し,コアグラをガーゼに巻き付けて除去していく。力を入れず,ゆっくりと巻き取ることが肝要である。この方法ではガーゼとコアグラの接触面が大きく,途中でちぎれることなくコアグラ全体を完全に除去することが可能である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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