文献詳細
小さな工夫
文献概要
泌尿器悪性腫瘍,放射線照射後,外傷などにより血尿を呈する疾患は多い。軽度の血尿であれば自然排尿が可能であるが,中等度から重度のものになると,膀胱内にて血腫が形成され,内尿道口が閉塞され,膀胱タンポナーデとなり,腹部膨満,下腹部痛などの症状が生じる。血尿の程度が強ければ,出血性ショックに陥ることもあり,緊急の処置を要することも少なくない。
泌尿器科医はこのような場面に直面することが多く,施設ごとにさまざまな処置が行われているが,応急処置として重要なことの1つに,血腫を除去して尿路を開通させ,症状の改善をはかることが挙げられる。しかし通常の尿道カテーテルでは,たとえ太いカテーテルを使用しても,血腫が内腔を通過できず閉塞してしまったり,強い陰圧にて内腔がつぶれてしまったりすることも多い。そのたびにカテーテルを抜去し,血腫を除去して再挿入していると,効率も悪く尿道損傷や感染の原因となる。
泌尿器科医はこのような場面に直面することが多く,施設ごとにさまざまな処置が行われているが,応急処置として重要なことの1つに,血腫を除去して尿路を開通させ,症状の改善をはかることが挙げられる。しかし通常の尿道カテーテルでは,たとえ太いカテーテルを使用しても,血腫が内腔を通過できず閉塞してしまったり,強い陰圧にて内腔がつぶれてしまったりすることも多い。そのたびにカテーテルを抜去し,血腫を除去して再挿入していると,効率も悪く尿道損傷や感染の原因となる。
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