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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科63巻11号

2009年10月発行

文献概要

交見室

Walshに還る

著者: 徳地弘1 岡垣哲弥1

所属機関: 1高槻赤十字病院泌尿器科

ページ範囲:P.929 - P.929

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 前立腺全摘除術において,最近の解剖学的知見の集積には目を見張るものがあるが,それにもかかわらず,ロボットを使用したMenonらの報告を除くと,前立腺に被膜を極力残すWalshの成績が最も優れた報告であり,Walshの術式を再度詳細に学ぶ意義は大きいと考える。

 Walshは,1997年までに2,700例の前立腺全摘除術を施行しており,その後の1997年3月~1998年1月までに前立腺全摘を施行した64名(36~67歳,平均57歳)の成績で,両側神経温存は89%,potency〔vacuum device, injection therapy, MUSE(The medicated urethral system for erection,尿道内にPGE1ペレットを投与する治療)なし性交可能〕は18か月で86%,尿禁制(パッドなし)は1年目で93%であった。

参考文献

1)Walsh PC, Marschke P, Ricker D, et al:Patient-reported urinary continence and sexual function after anatomic radical prostatectomy. Urology 55:58-61, 2000
2)Walsh PC, Marschke P, Ricker D, et al:Use of intraoperative video documentation to improve sexual function after radical retropubic prostatectomy. Urology 55:62-67, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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