icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科63巻11号

2009年10月発行

書評

「続 アメリカ医療の光と影―バースコントロール・終末期医療の倫理と患者の権利」―李 啓充 著 フリーアクセス

著者: 中尾久子1

所属機関: 1九州大学大学院・臨床看護学

ページ範囲:P.930 - P.930

文献概要

 アメリカは,貧富の格差が大きく貧者は十分な医療は受けられないと聞いていても,日本人のアメリカ医療に対するあこがれは強い。李氏は,京都大学医学部を卒業後,ハーバード大学医学部准教授を経て,現在はボストンで文筆業をしており,これまでも鋭い切り口でアメリカ医療の背景を解説し,日本の医療界に示唆に富むメッセージを発信し続けてきた。

 本著は5部で構成されている。第1部は「医療倫理―延命治療の中止から小児の癌治療まで」,第2部「ピル―医療と性と政治」,第3部「転換期を迎えたアメリカの医療保険制度」,第4部「医事片々(医療よもやま話)」,第5部「『患者の権利』はどこまできたか」である。第1部から第3部までは人種,宗教,価値観が多様で医療保険制度や問題解決方法が異なるアメリカの医療のあり方に関する光と影が明快に述べられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら