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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科63巻12号

2009年11月発行

書評

「内科レジデントマニュアル 第7版」―聖路加国際病院内科レジデント 編 フリーアクセス

著者: 徳田安春12

所属機関: 1筑波大学附属病院水戸地域医療センター 2水戸協同病院総合診療科

ページ範囲:P.953 - P.953

文献概要

 内科レジデントマニュアルが第7版として3年ぶりに改訂された。昭和59年に初版が世に出て以来,長期にわたり好評を得ている内科マニュアルである。初版時には聖路加国際病院内科レジデント医師によって執筆陣が構成されたが,今回の最新版の大幅な改訂でも多くの先生方が執筆作業に継続して参画されている。そのためか,初版以来続いているよい特徴は維持されており,白衣のポケットに収まるコンパクトサイズで読みやすく,主として内科領域のコモンな症候や病態,疾患が扱われている。改訂が行われたことによって,日進月歩の内科領域の最新治療についてフォローできる内容となった。

 改訂版を通読してみて,新たに評価できる点がいくつかあることに気づいた。まず,多くの治療項目では治療内容における個々のレジメンについて,妥当性のレベルが明示されている。エビデンスに基づくガイドラインなどでのコンセンサスがどの程度得られているかどうかがひと目でわかるように★印の数でマークされており,EBMを重視したプラクティスが適切な診療とみなされる今日,治療内容の選択のガイダンスとして大いに役に立つと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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