文献詳細
特集 イラストレイテッド 膀胱全摘除術と尿路変向術
手術手技 (2)膀胱全摘除術
文献概要
要旨:男性膀胱癌における根治的膀胱全摘術は,女性におけるものと比較すると難易度は高いが,解剖学的知識の集積はもちろんのこと,手術器具の進歩によって,以前に比べるとより根治的に,より短時間に,出血量も最少で施行できるようになった。よりよい尿路再建を患者さんに提供するためにも,安全確実で根治性の高い膀胱全摘術を追求すべきである。今回,われわれが施行している膀胱全摘術の手術手技の概要を,腹膜の切開および側方・後方靱帯の処理を中心に紹介する。特に勃起機能温存や射精機能温存を考慮しない方法である。
参考文献
1)加藤晴朗:イラストレイテッド泌尿器科手術.医学書院,2007
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