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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科63巻4号

2009年04月発行

特集 イラストレイテッド 膀胱全摘除術と尿路変向術

術前・術中・術後の管理とその対策 (1)術前管理と処置

26.術前管理と処置

著者: 安部崇重1 丸山覚1 佐澤陽1 篠原信雄1 野々村克也1

所属機関: 1北海道大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.215 - P.217

文献概要

要旨:膀胱全摘除術は,泌尿器科定型手術の中で最も侵襲が大きい手術の1つである。また,尿路変向術を行う場合がほとんどで,患者の術後のライフスタイルを大きく変える可能性がある。疾患,手術の利点,起こり得る合併症など十分なインフォームの後,患者とともに治療に向かう姿勢が重要である。また,高齢者を対象とすることが多く,心血管系,呼吸器系を代表とする併存疾患を術前に評価し,可能な限り改善した後に,手術に臨む必要がある。さらに,ストーマを造設する場合,その管理の容易さは術後の患者のQOLに極めて大きな影響を与えると考えられ,ストーマサイトマーキングも重要な術前の一処置である。

参考文献

1)Jimines VK and Marshall FF:Surgery of the Bladder. In:Campbell's Urology, 8th ed. edited by Walsh PC, et al. WB Saunders, Philadelphia, pp2819-2844, 2002
2)折井 亮:泌尿器科―専門医に聞く最新の臨床.中外医学社,東京,pp209-212,2008
3)日本ET/WOC協会:ストーマケア―エキスパートの実践と技術.照林社,東京,pp47-52,2007
4)肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガイドライン作成委員会:肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガイドライン.Medical Front International,東京,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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