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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科63巻7号

2009年06月発行

文献概要

特集 泌尿器科医に必要な癌緩和ケア

一般病院における癌緩和ケア―チーム医療の視点から

著者: 三浦剛史1

所属機関: 1日本医科大学千葉北総病院泌尿器科

ページ範囲:P.487 - P.492

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要旨 癌緩和ケアは,「がん対策基本法」に基づいて閣議決定された「がん対策推進基本計画」の中でも基本の柱に据えられており,癌の療養に欠かせない。緩和ケアは制癌治療と相対するものではなく,癌の療養において生じるさまざまな苦痛を可能な限り取り除き,患者やその家族の生活の質の向上を目指すものであり,制癌治療による延命,QOLの向上と目標は同じである。癌と診断された時点で30%の患者に身体的な痛みが存在するとされており,患者は精神的にも大きなストレスを抱える。このような苦痛に対して,早期からの対応が重要である。また患者とその家族の希望は多様であるため,1職種の努力でそれを満たすことは困難であり,多職種によるチームアプローチが必要になる。

参考文献

1)緩和医療学会がん疼痛治療ガイドライン作成委員会(編):がん疼痛治療ガイドライン.真興交易医書出版部,東京,p4,2000
2)Miyashita M, Sanjo M and Morita T:Good death in cancer care:a nationwide quantitative study. Ann Oncol 18:1090-1097, 2007
3)緩和医療学会(編):緩和ケアチーム活動の手引き 第一版.緩和医療学会,東京,p4

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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