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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科63巻8号

2009年07月発行

文献概要

セミナー 泌尿器科領域における手術部位感染・2

泌尿器科領域における周術期感染予防薬の適正使用

著者: 石原哲1

所属機関: 1木沢記念病院

ページ範囲:P.587 - P.592

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要約 周術期の感染合併症を防止する方法として,抗菌薬の適正使用を概説した。まず,汚染度を把握し,対象とすべき菌種を推定して抗菌薬を投与することが基本である。清潔手術では,手術直前の単回の第1世代セファロスポリン系注射剤投与で十分である。いたずらに広域スペクトラムの抗菌剤を長期に使用することは,耐性菌出現など患者の不利益につながりかねず,避けるべきである。

参考文献

1)Mangram AJ, Horan TC, Pearson ML, et al:Guideline for prevention of surgical site infection, 1999. Infect Control Hosp Epidemiol 20:250-278, 1999またはhttp://www.cdc.gov/ncidod/dhqp/pdf/guidelines/SSI.pdf
2)日本泌尿器科学会編:泌尿器科領域における周術期感染予防ガイドライン.協和企画,東京,2007
3)Naber KG, Bergman B, Bishop MC, et al;Urinary Tract Infection(UTI)Working Group of the Health Care Office(HCO)of the European Association of Urology(EAU):EAU guidelines for the management of urinary and male genital tract infections. Eur Urol 40:576-588, 2001
4)品川長夫:周術期.日本感染症学会・日本化学療法学会編,抗菌薬使用のガイドライン.協和企画,東京,pp50-53,2005
5)American Urological Association, American Academy of Orthopaedic Surgeons:Antibiotic prophylaxis for urological patients with total joint replacements. J Urol 169:1796-1797, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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